Joel Spolsky著,青木靖訳「More Joel on Software」を読了.
9つの部に分かれている.「第1部 マネジメント」,「第2部 プログラマを目指す人へのアドバイス」,「第3部 デザインの力」,「第4部 大規模プロジェクトの管理」,「第5部 プログラミングのアドバイス」,「第6部 ソフトウェアビジネスを始める」,「第7部 ソフトウェア会社の運営」,「第8部 ソフトウェアのリリース」,「第9部 ソフトウェアの改訂」である.それぞれが数個の章に分かれている.
著者は,「MicrosoftでExcelチームのメンバーとしてVBAをデザインし,Juno Online Servecesでは数百万人が使うインターネットクライアントを開発した」(本書冒頭の「著者について」から)というキャリアを持つプログラマである.現在ではFog Creek Softwareの創業者であり,またweb site Joel on Softwareに,ソフトウェア開発やソフトウェア会社の経営などをテーマとする軽妙なエッセイを掲載する著作家である.
本書は,同web siteに掲載されたエッセイの邦訳.多くを,Joel on Softwareのtranslation projectの日本語訳のページで読むことができる.
饒舌で奔放な語り口は,前著「Joel on Software」にさらに磨きがかかった印象である.大変面白く読んだ.
この業界について,多少の予備知識があった方が楽しめるかもしれないが(たとえばBillGって誰か,とか),そして,プログラムをいくつかの言語で普段から書いているほうがより楽しめるだろうが,しかしとりあえず,上記の日本語訳を読んでみると良いと思う.
職業柄か,第2部の第8章「Javaスクールの危険」,第10章「コンピュータサイエンスの学生へのアドバイス」などが印象に残った.難しいことに取り組むのは重要なのである.
表紙は,HobbesのLeviathanから(リンクはWikipedia).これは本書冒頭の「JoelとApressとブログとブログ本」の末尾に記載あり.しかし,最初のエピグラフは分からなかった.ヘブライ語は読めない…….
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