2009年6月19日金曜日

隣町セミナ

恒例の隣町セミナ.今日は国立N大学の(と書いて分かるのは,森博嗣の読者か?)博士課程の方の講演.

判別式が特別な形をしているときの,虚2次体の類数の可除性を論じるもの.大変詳細な議論がなされて,不定方程式の結果を援用して結論に至る.大変興味深く拝聴した.

類数が割れる方の問題は,なんとなく対岸の問題のように昔は思っていたのだが,最近は積極的に興味を持っている.もう少し首を突っ込んでみるつもり.

2009年6月17日水曜日

学生とビアガーデン

今まであまりそう言う機会がなかったのだが,今年度からの新機軸として企画した.すなわちゼミの学生諸君とお酒を飲む.

五月の半ば頃,気温が上がってきていたのでビアガーデンにしよう!と言っていた.のだが,実施日は入梅してから(教育実習の関係もあって).日中の最高気温が20℃前半であり,夕暮れには肌寒いような風が吹く.ビアガーデンは時期尚早でありました.

2時間ほど四方山話をしつつ,自分が彼らほどの年だった頃から,20年近くの時間が流れていることに驚かされました.

2009年6月15日月曜日

劔岳・点の記

映画「劔岳・点の記」を封切り日に見に行ってきました.ご当地映画だけに,全国公開よりも一週間早く上映開始.私が見に行った映画館では,朝一の上映の際に,木村大作監督,主演の浅野忠信,香川照之の舞台挨拶があったそうな.

さて,映画としてどのくらいお勧めできるかというと,やはり万人向けとは言いづらい.山を登る人は楽しめるだろう.劔・立山一帯の地理が分かっているともっと楽しいだろう.ドラマチックと言うよりは,比較的淡々と劔周辺を測量して歩く.どの辺りを歩いているのかを考えながら見ると,一種のロードムービーである.最後に劔本峰に達するところがクライマックスだが,それほど強調されてはいない.(山頂に立って,「エイドリアーン!」と叫んだりはしない).

映画を見た翌日に,「劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))」を読み返した.2時間の尺に納めるのに随分工夫した事が改めて分かった.映画を見て,原作を読むのが良いと思う.そして劔に登るともっといい.