2009年6月15日月曜日

劔岳・点の記

映画「劔岳・点の記」を封切り日に見に行ってきました.ご当地映画だけに,全国公開よりも一週間早く上映開始.私が見に行った映画館では,朝一の上映の際に,木村大作監督,主演の浅野忠信,香川照之の舞台挨拶があったそうな.

さて,映画としてどのくらいお勧めできるかというと,やはり万人向けとは言いづらい.山を登る人は楽しめるだろう.劔・立山一帯の地理が分かっているともっと楽しいだろう.ドラマチックと言うよりは,比較的淡々と劔周辺を測量して歩く.どの辺りを歩いているのかを考えながら見ると,一種のロードムービーである.最後に劔本峰に達するところがクライマックスだが,それほど強調されてはいない.(山頂に立って,「エイドリアーン!」と叫んだりはしない).

映画を見た翌日に,「劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))」を読み返した.2時間の尺に納めるのに随分工夫した事が改めて分かった.映画を見て,原作を読むのが良いと思う.そして劔に登るともっといい.

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