2013年1月2日水曜日

初詣・ディアスポラ

初夢が朝の光に儚く消えていって,つまり覚えていないので,残念.

初詣に行くと家族にせかされる.市電に乗って,市中心部の神社へ.それなりの人出だった.行列を作って,じりじりと前進し,ようやく自分の番が来ても,子供らが気になったりして落ち着いて祈願もできずじまいだった.

私よりも一世代くらい上の見知らぬご婦人が,間違えて恋神籤をひいて,あらら!という顔をして箱に戻していたのが可笑しかった.

年末年始で読もうと思っていた,イーガン「ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)」を読了.以前,「順列都市」を読んで以来2作目だと思う.「順列都市」よりも読みやすく,また面白く感じた.「順列都市」は,いささかアクションもの,パニックものという味付けがくどく思われ,またSF的なギミックにも同意できない所があったが,「ディアスポラ」はより通史的な感じである.

解説でも触れられているが,ステープルドンの「スターメイカー」などのスケール感を思い起こさせられた.こちらはSFというよりは黙示的な文学という雰囲気で,より印象深い.


ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)
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