2013年7月23日火曜日

禁じられた素数

火曜日午前は,自分のゼミの院生向けに雑談ゼミ.大分前に用意したノートで,ろくにおさらいせずに話し出したら,ずいぶんと見苦しい様子になってしまった.大いに反省せねば.

昼食を挟んでM1ゼミ.Ireland-Rosenで,合同ゼータ函数の話.代数幾何の言葉遣いをできるだけ素朴な範囲にとどめているので,かえって深読みが必要な感じがする.また,有限体の拡大の取り扱いが,素体上の拡大の場合と,有限体上の拡大との場合とで分けて書いてある.初学者への配慮かもしれないが,後者を論じるときに,「素体の拡大のときと同様の議論で」が頻出する.しかし大過なく終了.

違法素数」(リンクはWikipedia)というものがあるらしい.どんなデータもビット列にして(0だけの並びではないとして),それを自然数の2進表記だと思えば,その自然数を法として1余る素数が存在する.つまり,何らかのデータを違法だとするなら,自動的に違法な素数が1つ生み出されることになる.素数表の単純所持が禁じられる日がくるだろうか?

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