2014年10月23日木曜日

無理性

午前中,来客対応.夕方からセミナーのために金沢へ.今日は $p$ 進ゼータ関数(ただし $p=2, 3$)の正の整数点での特殊値の無理性についての講演だった. これらの値の無理性が,いくつか特別の場合に知られているが,その別証明を目指すもの.興味深く拝聴した.

出歩くときに,emobile(最近Y!mobileにブランドが統合された)のWiFiルータを使っている.1時間で300円,1日で600円(税別)などのプリペイドのプランで,以前は月に数度程度の利用だったからそれでよかった.が,最近は月に5回も6回も使う月もあったりして,たいへん割高に感じる.安価なSIMとロックされていないWiFiルータの組み合わせなどを検討したい.

2014年10月22日水曜日

お伽草紙

午前,午後とM2ゼミ.Ireland-Rosenを読んでいる.そして修了に向けての打ち合わせ.午後は早めに終わった.

その後は学部生との助言教員面談のために研究室待機である.ぱらぱらとあらわれる学生の方々と,面談.単位取得状況や出席状況,進路の希望などのインタビューをする.そしてメモを学内の履修管理システムに登録した.

行き帰りの市電の中で,太宰治の「お伽草紙」を読む.先日「女の決闘」に触れたら教えていただいた作品だ.こちらはよく知られた昔話,「瘤取り」,「浦島さん」,「カチカチ山」,「舌切雀」をそれぞれ再話したものだが,作者によって自由に味付けされていて,その語り口と諧謔に幾度と無く吹き出さずにはいられない.

「舌切雀」を読み終えてしんみりしていると,しかし,このお話の始まりは,防空壕の中で空襲を気にしながら,幼い子供に昔話を読み聞かせている作者の胸中だったはずで,そのへんはどうなったんですか,と問わずにはいられない仕組みでもあるようだ.

随分と冷え込んで,冬を予感させる夕方だった.

2014年10月21日火曜日

基本的な考え方

午前中,2年生向けの代数学Iの講義.ユークリッドの互除法や連分数など.

先週のこの授業でのことを,昼休みにつぶやいたら思わず大きな反響があった.まったく思いがけないことで,何がどうしてそうなったのか今でも分からない. このつぶやきであります.

デジカメやスマートフォンなど,昔はなかったものが学生にとって普通の道具になって,思いがけないようなことが教室で起きる,というのはこれからもあることでしょう.なので,個々の場合に応じて何が良くて何がダメ,というのは筋が悪いように思います.「基本的な考え方」(そういう紋切りが身近なところでもよく使われるのですが)として,まじめに勉強したい人の邪魔になることはしない,ということが挙げられると思います.シャッター音を響かせない,とかね.

2014年10月20日月曜日

女の決闘

原さんのblogで触れられていたので,太宰治の「女の決闘」を読む.Kindle版なら無料ですぐに手に入る.

実は太宰治は敬して遠ざけていて,「走れメロス」,「人間失格」,「斜陽」や「ヴィヨンの妻」などを子供の頃に読んで,それきりだった.

「女の決闘」は,森鴎外の翻訳短編を補作しながら,その補作の様子に解説を加える文章もあるという多重階層をもった作品である.読み流せば面白い作り物ということでおしまいだが,どの階層で誰がどの階層に言及しているのかを考えだすと,その作りこみ具合がたいへん精緻である.そしてまた,印象的なのは,一瞬にして移ろう感情の流れを高い解像度で鮮明に写しとる太宰の技法の冴えである.

未読の方には強くおすすめしたい.

今日は午後からB4ゼミがあった.メンバの一人が黒板を消す様子が,羽衣文具が公開する「黒板をキレイに拭くことが上手くできないんんだけど、コツなんてあるの?」と同じだった.「その消し方はどこで教わったのですか?」と尋ねると,高校の先生がそういう流儀だったとのこと.チョークの粉が粉受けに落ちるように,黒板消しを上から下に使うのである.言われてみれば当然のことでも,自分では気づかないことであった.先日twitterで教わったばかりだった.

2014年10月19日日曜日

Chromebook Acer C720

自宅で使っているラップトップがいい加減古くなってきて,更新を検討していた.思い立った時にすぐに使える,という点を重視して機種選定する.

タブレット端末は気軽に使えるが,少し長い文章の入力をしようとすると,ソフトウェアキーボードでは辛くなってくる.Bluetoothのキーボードも考えられるが,今回はChromebookを選択した.

Chromebookとはなにか,はGoogleの当該ページに譲るとして,実際にはLinuxの最小限の構成の上に,ウェブブラウザのChromeを導入し,殆どのことをウェブ越しに行うというものである.

実際に使い始めてみると,箱から出して,問われるがままに無線LANの設定と言語の設定くらいをすると,Googleのアカウントでログインしてすぐに使い始められる.箱から出して10分とかかっていない.

しかも,Chromeに導入している機能拡張などもネットワーク越しに反映され,普段使っているのと同じ環境がすぐに使えるようになる.

一昔前のネットブックのように,非力なパソコンを無理して使うというものでもなく,今回購入したAcer C720のCPUはHaswell世代のCPUで,使っていて十分と感じる.SSDは32GBのものにしたが,16GBでも良かったかもしれない.

一言で言うと,非常に手軽である.

一方で,例えばMicrosoft Word, Excelのたぐいは導入できない.開発環境なども原則としてはない.いずれも,クラウドでの代替サービスを使うことになる.私はSageやpari, TeXを使うときには cloud.sagemath.com, Word・Excellのたぐいはめったに使わないので,(どうしても必要なら)Windowsのパソコンを使う.

液晶ディスプレイが11インチで,やや小さく感じる(ベゼルが太いこともあるかもしれない).また,最近のラップトップやタブレット端末の,高輝度・高精細の液晶ディスプレイと比べると見劣りがして,視野角も狭く,値段相応である.

さらに,日本国内では正式に発売されていないので,並行輸入品を購入することになる(最近,Dellなどが国内でも販売するようになった).

こういったpros and consを考慮して使えば,非常に使いでのある端末だと思う.1週間ほど使って,良い買い物だったと思う.