来年度のシラバスの執筆という仕事が,計ったようなタイミングでやってくる.
ここ数年は,毎年のように違う講義を担当しているので,シラバス作成というのもなかなか頭を使う.以前担当した時のを使いまわすということが出来ない.
自分が受講したことのある講義なら,その頃のことを思い出そうともしてみる.が,するとそれが20年前の事だということに気がついてそちらに驚いたりして(学部入学が1988年).
講義内容の選定と教科書探しで,関連のありそうな本を何冊か物色中.専門に近いテーマに関しては,それほど迷わないが,そうでない分野については改めて情報収集が必要である.ここ数日は,数値解析方面.学部レベルの数値解析では何をやるのか?というあたりから,勤務先のシラバスを読んだり,MatlabやOctaveの入門書をめくったり(北本卓也,Octaveを用いた数値計算入門 (Computer in Education and Research)
C言語で基本的なところ(コンピュータでの数値の表現や,浮動小数点数の話,初等関数の数値を求める話)をやって,後は線形代数と微分方程式の数値解法をやるのが基本路線らしい.線形代数や微分方程式をCでやるか,別のパッケージを使うかが考えどころ.行列の基本変形などをCで書くのは,受講者には大きな負担になるだろう(彼らのCの理解度によるけど).それに,社会に出て,数値計算が必要になるときには,スクラッチから書いたプログラムなんか使わないだろうし,MatlabやOctaveを使ったことがないんじゃ,モグリ扱いされそう.
それとは別に,自宅のパソコンで数式処理のようなことをするのに,Maximaを導入してみたので,参考書にあたっている.(職場ではMathematicaのライセンスが自由に使える).
横田博史,はじめてのMaxima (I・O BOOKS)
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書籍「はじめてのMaxima」に関しては,この本の著者のweb pageも参照のこと.Maximaの解説文書(PDF)がダウンロードできるほか,様々な数式処理ソフトの解説あり.
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