15回を1週間でまとめてやってしまうので、いろんな話をするよりもメッセージを絞り込んだほうが良いと考えた.
- 線形代数はベクトルと行列の学問ではなく、ベクトル空間とその間の線形写像の学問である
- 基底を取ることで、数ベクトルと行列が表れるが、それは基底の取り方による「かりそめの姿」
なので、ベクトル空間の公理的な取り扱いから初めて、部分空間、基底、線形写像、行列表示、基底の取替えによる表現行列の変化などを主に扱った。例としては、一定次数以下の多項式の全体、所謂線形リー環など。
内積や固有値・固有ベクトルの話は触れる程度.グラム・シュミットの直交化法もやらずじまい.
タネ本にしたのは,斎藤正彦先生の「線型代数入門 (基礎数学 (1))」だが,その他いろいろな本を参考にした(基底の個数の一意性など,どのように扱うか微妙な話題については特に).
今の1, 2年生は,下記の本を教科書にしているらしい.
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