親御さんがびっしりと詰め寄せたホールで,すきま風に腰を冷やされつつ観劇.子供らが歌ったり踊ったり劇をしたりするのである.たしかにかわいらしいのだけども,歌ったり踊ったり劇をしたりするからかわいらしいのではなく,それはもともとそうなのである.
「子供のそういう催しには行ったことがない」と澄ましてみたい,と思わなくもないけれども…….
終わって外を見ると,みぞれのような,雪のようなものがざくざくと降っている.昼食は外でとり,少し買い物をして,さらに昨日忘れた列車の切符を取りに行ったりして,帰宅したら午後も終わろうかという時間だった.
帰宅して一服しつつ,昨日切符と一緒に購入した,加藤和也先生の「数論への招待 (シュプリンガー数学クラブ)」を眺める.類体論とは何か,を伝える1章と,$p$進数についての話の2章とで構成されている.類体論と七五三,$p$進数は,見えぬけれどもあるんだよ,という感じで大変面白い.
1章の終わりで,窪田空穂の「とふとむもあはれむも皆人として片思ひすることにあらずやも」「今にして知りて悲しむ父母がわれにしまししその片思ひ」という歌がひかれていた.
加藤 和也
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