午後は積み残していた事務仕事を片付け,自分の計算にもどる.
「数学の能力が向上すると、脳の他の分野の活動が弱まると判明:英大学研究」という記事をウェブで見かけた.見出しは人目をひくために些か誇張があってもやむを得ないかもしれないが,記事そのものが,原論文の紹介としては誤報に近いものだった.ちょっと検索すれば原著者のウェブが見つかり,また原論文もオープンアクセス論文で誰でも見られる.
数学の能力としているものも,記号と数字との結びつきを学習し,記号を見せられて,それらに対応する数字の大小を判断する,という程度のことのようだ.
「数学の能力が向上すると、脳の他の分野の活動が弱まると判明」 ow.ly/iN4mQ はほとんど誤報で、「非侵襲的な方法で認知機能を向上させうる最初の証拠をみつけた。ただし他の認知機能を犠牲にして」。 ow.ly/iN4D7
— Iwao KIMURAさん (@iwaokimura) 2013年3月12日
原論文では,脳の特定部位への非侵襲的な電気刺激で,ある認知機能が増進させられること,一方,別の認知機能を低減させるという副作用があり得ること,を主に主張しているようだ.
0 件のコメント:
コメントを投稿