2013年3月13日水曜日

鳥と蛙

午前中から風が強く,構内のビル風を浴びながらよろよろと出勤.

ここ数日来の計算の続き.手計算と機械計算が合わず,やっているうちにだんだん分からなくなってくる.なんなんでしょうね.

午後から雨も降り出し,春の嵐.

Twitterで「Birds and Frogs」という単語を見かけて,Freeman Dysonの同名のエッセイ(Notice of AMS)を思い出した.全文が公開されている(PDF).数学者を二つに分けて,一方は非常に特別な問題(往々にして,数学の他の部分との関連が不明な,孤立した問題)に取り組む「蛙」型と,数学全体を見渡して共通の概念を抽象する「鳥」型とに分類し,例として様々な数学者,そして彼らが取り組んだ問題を挙げながら論じたものである.

前者としては例えば,Dysonが学部生の頃の助言教員だったBesicovitch(掛谷の問題の解決で有名),後者としてDysonがIASに渡ってから親交のあったWeyl(数学のほぼ全域に通じた万能型)を挙げている(他にも大勢の名前が挙がっているが,原文を当たって頂きたい).

Dysonは「A Many-Colored Glass: Reflections on the Place of Life in the Universe (Page-Barbour Lectures)」の1章でも類似の考察を行っているが,そこでは「ハリネズミと狐」になっている.

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