4年生のゼミで,体論の話を聞いていて気がついたというか,思い出したこと.
代数閉包の存在(Steinitz)を示すのは少し議論が必要だが,その前に,多項式が少なくとも一つ根を持つ体(根体)の存在を示す段階がある.これは易しい.
問題は分解体(考えている多項式が一次式の積に分解する体)の存在を示すステップである.代数閉包の存在を既知とすれば,これは当たり前.しかし,代数閉包の存在を示す議論の中に,実は分解体の構成の議論が組み込まれている.
根体の存在から,体を上げれば既約多項式の次数は次第に減っていくのだが,この議論を,文献によっては「帰納法により」と書いていたり,「帰納的に」と書いたりしているので,初学者は混乱するようだ.
分解体の存在を,多項式の次数に関する帰納法で示す場合,帰納法の仮定が何かを注意しておかなくてはならないと思う.Google Booksで検索したら,Birkhoff-MacLaneのAlgebraにはその旨が明確に述べてあった(p. 447, Theorem 4の証明).
2009年7月14日火曜日
2009年7月3日金曜日
2009年6月19日金曜日
2009年6月17日水曜日
学生とビアガーデン
今まであまりそう言う機会がなかったのだが,今年度からの新機軸として企画した.すなわちゼミの学生諸君とお酒を飲む.
五月の半ば頃,気温が上がってきていたのでビアガーデンにしよう!と言っていた.のだが,実施日は入梅してから(教育実習の関係もあって).日中の最高気温が20℃前半であり,夕暮れには肌寒いような風が吹く.ビアガーデンは時期尚早でありました.
2時間ほど四方山話をしつつ,自分が彼らほどの年だった頃から,20年近くの時間が流れていることに驚かされました.
五月の半ば頃,気温が上がってきていたのでビアガーデンにしよう!と言っていた.のだが,実施日は入梅してから(教育実習の関係もあって).日中の最高気温が20℃前半であり,夕暮れには肌寒いような風が吹く.ビアガーデンは時期尚早でありました.
2時間ほど四方山話をしつつ,自分が彼らほどの年だった頃から,20年近くの時間が流れていることに驚かされました.
2009年6月15日月曜日
劔岳・点の記
映画「劔岳・点の記」を封切り日に見に行ってきました.ご当地映画だけに,全国公開よりも一週間早く上映開始.私が見に行った映画館では,朝一の上映の際に,木村大作監督,主演の浅野忠信,香川照之の舞台挨拶があったそうな.
さて,映画としてどのくらいお勧めできるかというと,やはり万人向けとは言いづらい.山を登る人は楽しめるだろう.劔・立山一帯の地理が分かっているともっと楽しいだろう.ドラマチックと言うよりは,比較的淡々と劔周辺を測量して歩く.どの辺りを歩いているのかを考えながら見ると,一種のロードムービーである.最後に劔本峰に達するところがクライマックスだが,それほど強調されてはいない.(山頂に立って,「エイドリアーン!」と叫んだりはしない).
映画を見た翌日に,「劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))
」を読み返した.2時間の尺に納めるのに随分工夫した事が改めて分かった.映画を見て,原作を読むのが良いと思う.そして劔に登るともっといい.
さて,映画としてどのくらいお勧めできるかというと,やはり万人向けとは言いづらい.山を登る人は楽しめるだろう.劔・立山一帯の地理が分かっているともっと楽しいだろう.ドラマチックと言うよりは,比較的淡々と劔周辺を測量して歩く.どの辺りを歩いているのかを考えながら見ると,一種のロードムービーである.最後に劔本峰に達するところがクライマックスだが,それほど強調されてはいない.(山頂に立って,「エイドリアーン!」と叫んだりはしない).
映画を見た翌日に,「劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))
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