2012年7月2日月曜日

楽天Kobo--電子ブックリーダー

日本国内ではなかなか立ち上がらなかった電子ブック市場がようやく大きく動きそう.楽天が,カナダのKoboを買収して半年.7月19日からサービスインらしい.

端末は既に予約ができる.7インチEink端末.7,980円と言う値段は,電子ブックリーダとしては,こんなもの(例えばamazon.comのKindle special offer, つまり広告表示付きのKindleは$79. これも7インチのEink端末).しかしこれから電子書籍に触れる層にはどう映るか?

amazon.comのKindleを,2009年の10月から使っているが(9インチのKindle DX,Android Tablet版, PC版,クラウド版等のソフトと合わせて)既になくてはならない道具である.書店に行かずその場で買えるというのは,それなしだった頃にどうしていたのか思い出せなくなるくらいの体験である.

和書が買えないことについてはそれほど不便も感じなかったが(読むものが偏っているからだ),買えるようになったとなればまた別である.

amazon.co.jpもようやくKindleを日本国内でサービスインするらしい(今月中).楽しみである.


2012年6月30日土曜日

6月末

とりとめなく生きているうちに6月ももう終わるのだった.

記憶を遡って書き足すのは後日するとして,Sageをblogに埋め込むというのを試してみた:Demonstration of Sage Embedded Blog

Sageというのは,freeなソフトウェアとして開発が進められている数式処理系である.プロジェクトを率いているのが数論幾何の研究者なので,非常に高度な数学が実装されている一方で,気軽に試せる現代的な処理系でもある.

SageとLaTeXを組み合わせて使うことも出来る.LaTeXのソースの中にSageのコード片を埋め込んでおき,Sage, pdfLaTeXで処理すれば,コード片がSageで実行され,その結果に置換されたPDFができあがるというものである.私が講義で配布したものをdropboxで公開している. ソースコード一式もフォルダ毎公開しているのでご参考まで.

今回,上記の別blogで試してみたのは,同じように,Sageのコード片をblogに埋め込める,という感じのものである.ご興味のある方はお試し頂きたい.

2012年6月3日日曜日

いつもの日曜日

午前中,居間でのんびりしていると,近所の子に,「なんでおでこが広いの?」などと直球ど真ん中な質問をされて,しどろもどろになる.子供には,「じいちゃんとおなじにおいがする!」といわれたり.人生は大変であります.

午後は,ホームセンターに出向く.自転車用に,スプレーグリスの小さなものを買ってきた.全後輪のベアリング部分の他,回る部分の軸受けに差してみる.試し乗りに行くと,明らかに滑らかな乗り心地になっていて感心した.感心したので,何か他にも差せるものがないか見回して,ベビーカーの軸受けにも.滑らかになったが,ちょっとした傾斜で自走するようになってしまい,家族にその旨注意しておく.

断続的に,中間試験の採点.いろいろな思いが胸に去来する(紋切り型).

つい思ったことをtwitterで呟いてみる.

採点の時の頭の使い方は,たとえていうと,仮想化ソフト(VMWareとかVirtualBoxとか)に,OSをインストールした仮想マシンをロードして,起動してみるのに似た感じである.ブートログを見ながら(論理をおいながら),「ここで転けるよね」と見ていると,その通りに転ける,と言う感じ.

2012年5月27日日曜日

Sage Days 39 in Japan

Sage Days in Japanが九大伊都キャンパスで開催されたので,参加・講演してきました.

Sageは,Mathematica, Maple, Magma, Matlabなどの商用数式処理システム,数値計算システムをフリーソフトで置き換えようという野心的なプロジェクトです.現在,Linux各種ディストリビューション,Apple MacOS X,Microsoft Windows上で動きます.また,iOSデバイス(iPadやiPhone),Androidデバイス上で動くものも開発が進められています.

Sage Daysというのは,Sageの開発,また利用普及をするための集まりで,Sageユーザたちが自発的に行っているものです.これまでの様々な催し(世界各地での)についてはWikiにまとめられています.

初日は,主催者の一人横山さんの基調講演「数式処理システム Sage への誘い / A brief tour of some of Sage's features」から開幕.Sageがどんなものでどんなことができるのか,開発プロジェクトを率いるSteinさんの横顔や,実際にSageを使ってどんな計算が出来るのか,のプレゼンテーションでした.

会場に居る人は殆ど皆,ノートパソコンを持参していたようです(主催者が呼びかけたわけではないのに).午後は,それぞれのノートパソコンへSageをインストールするところから.

Macの人は,ほぼ苦労なく,ダウンロードしたものをインストールすることが出来たようでした.一方,Windowsの人は少し苦労があったようです.VirtualBoxという,無償で使える仮想化ソフトの上に,LinuxにSageをインストールしたものを導入するのですが,日本語キーボードや日本語フォントの未搭載など,解決すべき点があったようです.主催者の一人の沼田泰英さんが,相方の西山絢太さんとともに,それこそ残像が残るような機敏な動きで会場を走り回り,火消しに当たっておられました.

Windowsパソコンへの導入を回避する方法がもう一つあって,会場で配布されていたMathLibreを使う,と言うものです.こちらで使っていた方もおられました.MathLibreは,数学ソフトウェアをこれでもかというくらいにたくさん(もちろんSageも)導入した,Linuxディストリビューションです.DVD-ROMやUSBメモリに書き込み,それらからパソコンを起動することで,インストールせずに使うことが出来ます.

午後2コマ目は,実際にSageを試してみるというセッションで,主にSageを使うのに必要な,Pythonの実習でした.

Sageは実は,様々な数学ソフトウェアをPythonで束ねた統合ソフトウェアです.なので,使うには最小限のPythonの知識が必要です.

3コマ目は,福岡大学の濱田龍義先生(Knoppix/Math, MathLibreを作っている方)の,「Sage Days 韓国訪問記」でした.実は韓国で一足先に,Sage Daysが開かれていたのでした.また,Sageについての分厚い書籍(韓国語なので読めないですが,大体分かります)が出版されていたりもするそうです.

2日目は,私がSageを改造・改良するための一連の手順についてお話ししました.(プレゼンテーションスライドを下に貼っておきます.このほかに,実際にSageのソースコードを改変したり,改変したものを起動して計算したりのデモを行いました):



さらに2日目午前の2コマ目は,福岡教育大の藤本光史先生による「タブレット端末上の数式処理システムの現状とその実装」というご講演でした.リナックスの走るザウルス上でのRisa/Asirの実演や,パソコン上での手書き数式認識,また最近のiPadやAndroid端末上での数式処理システムの実装についてのご報告で,実に目を奪われました.

プログラムにあったのは以上ですが,午後は有志で,今回の集まりの反省,今後の,国内で開催するSage Daysについての方針の話し合いなどがもたれました.

会期中・会期後にtwitterでhash tag #SDJ39 付きで呟かれたものは,togetterでまとめを作りました.講演のプレゼンテーションやSageワークシートなどは,全部ではありませんがSage Days in Japan 39のウェブページからたどれます.また,会期中幾つかの講演はUstreamにて中継され,オンラインで視聴しtwitterなどで参加された方も大勢いらっしゃいました.


Live stream videos at Ustream

2012年5月13日日曜日

残雪期の立山

久しぶりに山登り.

5月の連休の立山は,とにかく大変な人出である.地元にいるのだから,時期を外して登る.好天の予報だったので日曜を一日,山に費やす.

立山駅からケーブルカーで美女平へ,そこからバスで,標高2,500mの室堂まで1時間.外に出てみれば文句なしの青空に,まだ雪がたっぷりと残りまばゆい山々である.

慣れた道ながら(道はないのだが),体が重くペースが上がらない.ぜいぜいいいながら,一ノ越までスキーを履いて登る.スキーはそこで脱いで,アイゼンに履き替えてピッケルをつきつつ雄山に登る.

正午頃の山頂では皆くつろいでいる.東面に滑り込む人たち,山崎カールに滑り込む人たち.私もしばし休んで,また上ってきた道を降りた.

一ノ越からはよろよろとスキーで下る.


上の写真は,雄山山頂から見た剱岳.その他は下のスライドショーからどうぞ.