2008年1月17日木曜日

火曜水曜の授業:Riemann zetaの偶数点での値

火曜水曜の授業は,前回の予告のとおり,バーゼル問題,つまりRiemann ζ関数の正の偶数点での値を計算する問題.例えばΣ n-2 = π2/6.

いろいろなテキストで紹介されているように,z cot z を部分分数に展開したものと,Taylor展開したもの(係数にBernoulli数が現れる)を比較することで所期の結果を得る,という証明を紹介.高木貞治「解析概論」の5章64節からの記述に沿っている.



しかし,四年生の授業でも大学院の授業でも,z cot z の部分分数展開と,sin z/z の無限積展開を与えたところで時間切れ.結論部分は次回に持ち越しとなりました.

次回以降は,ζ関数の解析接続と,関数等式を紹介し,ついで負の整数点での値を述べる予定.これも一回では収まらないかもしれない.

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