8/21, アイザック小杉文化ホールラポールで矢野顕子のコンサート。家人と。
端的にいって、天才。
話の流れで、たまたま聴きにいくことになった。私は矢野顕子のファンというわけでは全然なく、家人が持っているCDを何枚か聴いたことがあるくらいである。
コンサートは、ピアノ弾き語りの形式。生音ではなく、PAを通している。
セットリスト
- BAKABON
- Dreaming Girl
- さようなら
- 雷が鳴る前に
- My Love
- 愛について
- Song for the Sun
- 変わるし
- 湖のふもとで猫と暮らしている
- ?
- ごきげんわにさん
- ごはんができたよ
- Rose Garden
クラシックからジャズ、現代のさまざまなジャンルの音楽が渾然一体となって、矢野顕子の音楽としか言いようのないものになっている。聞いていると、複雑な形をした光の立体が刻々と形を変えるようなイメージが目に浮かぶ(単純化して書くと、Windows Media Playerとか、iTunes playerの視覚効果を立体にしたようなもの)。演奏の最中にときどき歌詞が飛んでハミングになったり、ピアノパートが伸びたりするのはご愛嬌である。
クラシック音楽のように、大枠があって、それを身につけたうえで個性を出すというジャンルの音楽の対極にいるアーティストだと思った。音楽を吸収して再構成し、それを演奏するという巨大な能力の上に成り立っている、一回限りの存在である。そういう意味で、天才である。
糸井重里の「ほぼ日刊イトイ新聞」で、坂本龍一相手のインタビュー「矢野顕子について坂本龍一くんと話そう。」が行われている。その
第四回で坂本は端的に「天才でしょう」と語っている。
演奏中のMCは、かなりたわいのない話に終始していた。リラックスした雰囲気であった。