2013年3月14日木曜日
Google Reader廃止
しかし,ここでRSSリーダが何かという説明はせず,というのは,知っている・使っている人には無用だろうし,始めて聞く人には簡単には説明しづらいので.私は愛用していたので,ちょっと困った事態になった.TwitterのTime lineを見ているとそういう人が大勢いるように見えるが,そういう人たちを集めて自らが作ったTLだからそう見えるのである.
代替サービスを提供するというところも幾つかあるようで(Feedly,Flipboard),時間のあるうちに探しておきたい.RSSリーダではなく,recommendサービスも最近注目を集めていて(Mynd Daily,Gunosy),興味を持っている.
しかし,一方でRSSは既に古くなった仕組みだとも言える.例えば,WordpressでホストされているBlogでは,記事とコメントのRSSを独立に提供していることがおおい.本当なら,記事とコメント,さらにその記事に言及したSNSへの投稿などが重畳されたフィードが欲しい.また,自分で登録したフィードだけでなく,興味を持ちそうな記事の推薦など(上述のrecommend service)もあって欲しい.これからはそういった仕組みが開発され普及していくべきだろう.
2010年6月8日火曜日
Epigraph of A. Weil, Basic Number Theory
この本で,少し大げさに言えば,唯一読み残していた箇所がある.冒頭のForeword(序文)に付された,エピグラフである.昔から疑問に思っていたのだが,最近の機械翻訳やInternet検索の進展から,おおよその見当を付けることが出来た.
その一部始終を,twitterで呟いていたのを,twilogを経由して保存し,註釈を加えたのが以下のものである.註については,括弧書きにした.
きっかけは,Twitterにおける@SpringerJapanの人気コンテンツ,「今日の数学者」で,M. Zornが取り上げられたことである.Zornといえば,名を冠したレンマで有名だが,E. Artinの弟子であり,数論でも業績がある.以下twilogから.
今日の数学者が帰ってきた :) Zornは彼の有名な「レンマ」でだけ言及されることには,やや不満だったそうな.代数体上の単純多元環のゼータの仕事あり QT @SpringerJapan: 【今日の数学者】6月6日は「ツォルンの補題」で知られるツォルンの誕生日(1906年生)。
posted at 22:30:17
Zornが無くなったのは割と最近で(調べたら,1993/Mar/9),訃報が数セミに載ったのを見て,え?と思った記憶が.証明論が専門の先輩に,Zornのレンマが発見される以前は,例えばベクトル空間の基底の存在なんかはどうやって示してたんでしょう?と尋ねた.解答は忘れました :)
posted at 22:35:09
(註:Zornの仕事については,WeilのBasic Number Theoryでも触れられていたような気がしたのだが,探すと見つけられない…….)
(註:Weil自身は,彼の自伝にもあるように,医師である父親がギリシャ語に堪能で,本人もリセ時代から古代ギリシャ語に親しんでいる).
でも,Google Translateを使って,「Αριθμόν, εξοχων σοφισμάτων. Αίσχ. Προμ. Δεσμ. 」が,「Number, super sophists. Shame. Suppliers. Bond.」だと言うことは分かった.
posted at 23:32:13
「Αίσχ. Προμ. Δεσμ. 」で調べると,Aeschylusの http://ow.ly/1UHCM (GBooks)というのが出てくる.でも,「Αριθμόν, εξοχων σοφισμάτων.」という文言は見つからない…….
posted at 23:36:49
杉浦先生訳の「著作集自註」の同書の箇所は,「この本の序文は,どのような事情でこの本が書かれたかを十分説明している.」なのだが,序文のエピグラフの出典についても明かして欲しかった.
posted at 23:44:54
と言うわけで,アイスキュロスの「縛られたプロメテウス」の,459行目「私は彼ら(人間)の為に,数学も創造した.最も重要な科学だ」 http://ow.ly/1UHRD でファイナルアンサー?
posted at 23:51:22
(註:分かってみれば,Weilの序文にも,Προμηθεύς Δεσμώτης / Promētheus Desmōtēs の略記があったのだった).
2009年10月23日金曜日
Kindle購入.数式混じりのPDFを表示させたい
まだ日本語の書籍は手に入らない.英語の本,新聞,雑誌やブログのみ.しかし,日本国内でも,オンラインでこれらコンテンツが購入できる.本体に3G携帯電話が内蔵されていて,コンテンツの購入など必要なときにはネットワークにアクセスできる.通信費用などは,本体価格に転嫁されているので月々の回線使用料などはかからない.
手持ちのPDFファイルを,電子ブック形式に変換してKindleにコピーし,読むことも出来る.問題は,数式やグラフなどが正しく表示されるようにする事である.
これについては明日以降説明を加えることとさせていただき,参考までにPicasaのアルバムを掲載する.
2008年12月20日土曜日
事態の推移を見守りたい:「emobileは人を騙す」
携帯電話の料金体系というのは大抵複雑怪奇だが、上記のエントリの記述を見ると、やはりemobileの自動チャージは、課金体系と整合していないように思う。少なくとも、「錯誤による契約無効」が主張できる余地があるように思われる。
私は自動チャージの設定をしていないし、クレジットカードの登録もしていない。webmoneyによるチャージにするつもりだったし、こういう話を聞くと正しい判断だったかと思う。
2008年11月10日月曜日
パケット定額制廃止・EMobile導入
auのダブル定額ライトは、月額1,000円を支払うことで、パケット代の上限を4,200円に抑えられるというものである。(ちなみに1パケットというのは128byte)。携帯電話会社からみると、データ通信でのAPRUの最低額を保障できる有難い制度であり、携帯電話のヘビーユーザから見れば、最大課金が定まっている安心できる制度だが、自分には関係ない。
その分で、EMobileのデータ通信専用端末D02HW(のアウトレット品)と、プリペイド型のサービスEMチャージを導入した。アウトレットの端末と1万円の事前チャージ込みで、17,800円。事務手数料無料のキャンペーン中。
EMチャージは、月々の基本使用料はなしで、1MBごとの従量制もしくは、1時間、1日、7日、1月の期限毎の定額制を、通信の際に選択するというプラン。手続きをしたのは11/1, 実際に端末が代引きで届いたのが、11/7であった。
端末が届いた後、オンラインでユーザ名などを設定するのだが、Firefoxを使っていたせいか、エラー処理でタイムアウトがおきたりした。IEで再度同じ事をして今度は無事終了。通信が出来ることを確認した。
冬に向けて、通勤で車中の時間も増えるし、出張も何件か予定していることから、通信手段の多様性を確保した。
2008年8月19日火曜日
ハミング「研究にどう取り組むべきか」
今津さんの「第一級の仕事に関するリチャード・ハミングの観察と考察」というエントリを参照。原文(講演筆記)と、その邦訳がリンクされている。
「非常に意義深い研究と認知されるようなもの」、「ノーベル賞級の研究」をする為の指針を明快に論じている。曰く、重要な研究をする、研究に対して途方もない情熱を注ぐ(真に第一級の仕事をするのに必要と思われる深い傾倒)、正しい方向に努力する、他の人が土台に出来るような研究をする、読まれるような論文を書く、云々。
ハミングの著書、「Art of Doing Science and Engineering: Learning to Learn」の最後の章が、同じタイトルである。残念ながら絶版との事で、Amazon.comのSearch Inside!で瞥見したのみ。Kindleならすぐに読めるらしい。
2008年7月19日土曜日
木曜日はセミナ:100円PC
セミナの常連メンバの某氏が、100円Eee PC、というもの持参していたので見せていただく。PCそのものは、量販店の店頭で見たことがあり、その際は、いわゆるノートPCと比べると見劣りがする印象だった。しかし実際に使う状況で見てみれば、それなりに使えてしまうようにも見えた。
ネットトップというジャンルのノートPC市場が急速に立ち上がりつつあり、私自身はその推移を興味深く見守っている、というところである。5万円を切れば手を出すという層が存在することが分かったわけで、メーカも黙ってはいまい。
更に移動体通信を商売にする会社が興味を示すのは当然である。上述の100円PCのように、5万円を切る価格の端末ならば、無料のような値段で配っても、回線使用料に広く薄く転嫁して回収することが出来る。携帯電話会社がやってきたことである。インターネットプロバイダだって同じようなことをはじめるかもしれない。
このサイズのノートPC(ネットトップ・ネットブック)が、家電量販店で買ってくるものではなく、携帯電話小売店やオンライン通販で「機種変」するものになるというのは十分ありそうな話である。
面白くないのは、従来のPCメーカ(普通のPCが売れなくなる)、Microsoft, Intelあたりだろうけど、そもそも家庭向けPC市場は、飽和状態にいたってもう数年経っているように見える。
2008年5月27日火曜日
Facebook debut
正直なところ、これが何故web OSの最有力候補とされているのか、理解できていません。
2008年5月10日土曜日
twitter debut
Twitterはいわゆるマイクロブログ(micro-blog). 数十文字程度の短い書き込みを重ねていくもの.通常のサイズのblogよりずっと小規模で,一方IMほどinstantでないというニッチなんだけど,ずいぶんポピュラーになってきた模様.
2008年5月8日木曜日
jsvi, vi-clone written in pure JavaScript
だからどうした感が漂う逸品です.こういうのをみると,自分でエディタを書いてみたくなりますね(やらないけど).
幾つかイースターエッグのような物が見つかります.白状するとソースを見たのです.
:emacs Emacsモード.でも余りうまく動かなかった.
:kwak くわっく :)
2008年5月1日木曜日
月曜日の授業:自然と情報の数理
月曜の午後、このスライドを仕上げていたら、突然Googleに接続できなくなってしまった。
作業は手元のPCにインストールした、OOo Impressで行っていたので大過なかったけど(調べ物にちょっと不自由しましたが)。
多くの大学で、4/28午後にGoogleに接続できない、という事象が発生していたそうな。
「これでも大学職員のブログ -情報センター勤務中」の「全国の大学からGoogleへアクセスできず」というエントリ参照。原因は不明の模様。
2008年4月9日水曜日
You've got to find what you love (S. Jobs)
私は情報機器・インターネット関連の説明ということで,注意事項をメモにしたものを配布し,口頭で説明.
メモはGoogle Docsでさらさらと作り,何気なく印刷したのだが,配布する段になって書体が変なのに気がつきびっくり.中国語のような書体に見える.
オリエンテーションが終わってからもう一度じっくり手順を繰り返すと,Google Docsの印刷は,PDFがダウンロードされ,それが印刷されている事が分かった.作成した文書をPDFでダウンロードし,保存することも出来るので,そのファイルのフォント情報を見てみると,日本語はMinLiU(リンクは,電脳瓦崗寨というサイト)という書体である.台湾版Windowsの標準書体とな.
印刷の際に書体を指定できるのか少し調査.一番簡単なのは,OOo Writerの文書としてダウンロードし,印刷の際に調整すればよい.Google Docsが,文書のエンコーディングを判断して,日本語かつUnicodeならこの書体にしてしまうようだ(himazu memo 2.0の該当エントリ).
一連の調査の過程で,S. JobsのStanford大での卒業式祝辞今津訳に遭遇.こちらが原文.このblog記事のタイトルも,それが出典である.大学院新入生諸君には,コンピュータやインターネットがどうこう以前に,こういったスピーチに接して欲しい.
このスピーチは,一つ前のエントリで挙げた,梅田望夫「ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
後記:Jobsのスピーチは、iTunes UのStanford大で公開されてる.iTunes U>Stanford>Campus Life>Commencement - Audioと辿って下さい.
2008年4月8日火曜日
Betting against the net is foolish (E. Schmidt)
遅きに失するの感はありますが、自民党が「青少年の健全な育成のためのインターネット利用による青少年有害情報の閲覧の防止等に関する法律案骨子(案)」というものを策定しようとしており、また民主党もほぼ同内容の法案を作っているとの動きを知らせる報道にようやく接しました。
CNETの日本のインターネット産業に大きな節目?--自民と民主が重要法案を準備という記事と、ダイヤモンド・オンラインのネット規制にばく進する自民党 「有害情報」を流せば懲役刑も|経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”|ダイヤモンド・オンラインをリンクします。CNET Japanの記事のほうには、他のwebへのリンクがあるので、そちらもご参考に。
「青少年を有害情報から守る」という大義名分はあまりにも危険で、これを振りかざす人を信頼することはできないと思います。正しくは、
「良い人々がより良く振舞えるようにする環境づくりを、本気で考えなければならないと思う。同時にネガティブな人々のもたらす影響を弱めて小さくすることも重要だ」(Pierre Omidyar, eBay創業者。上掲書p. 231)。
2008年4月3日木曜日
Google Docsがoff-lineをサポート
Microsoft OfficeやOpenOffice.orgをはじめとした,ソフトウエアパッケージとして提供されるものと比べると機能はまだ足りないですが,基本的な事は出来ます.
問題は,当たり前ながら,Internetに接続していないとどうにもならないこと.この問題が,off-line機能の提供により解決されたようです.ようです,というのは,off-line機能の提供が3/31から始まったばかりで,まだすべてのユーザに使えるようになっていないから(私も未だ使えません).
さし当たり,YouTubeに投稿された紹介ビデオでも見て待ってます:
それにしても,MacBookをむき出しで自転車の籠に乗せて走るというのには度肝を抜かれる.
2008年2月29日金曜日
technorati.jpに登録
そのためのHTMLを貼り付けるためのエントリです.
テクノラティプロフィール.
認証をOpenIDでやってみたけど,うまくいかなかった.認証用のURLが上記のリンクに含まれているらしい.
2008年2月25日月曜日
梅田望夫とDyson親娘
末尾に
「Q:最後に、梅田さんのキャリアパスの中で、影響を受けた方はいらっしゃいますか?」
というインタビュアーの質問がある.梅田氏は
「Esther Dysonという女性です。彼女は創成期のIT産業界で、いわゆるビジョナリーと呼ばれる人ですね。」
と即答していて,幾つかのピースがぴったりとはまった気がした.
E. Dysonに影響を受けているということは,氏のウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
氏はADLという経営コンサルティング会社に在籍しつつ,様々なロールモデルを研究していた.その間に,E. Dysonの「カンファレンスとニュースレター」というビジネスモデルを学び,強く共感したそうである.E. Dysonのビジネスは,ニュースレター年間購読料が$500(上記インタビュー記事では$600), カンファレンスが年一回$2,500(同$3000)というものだったらしい.梅田氏はこれを日本流にアレンジし,収益もさることながら,大きな人脈を築くことになる.
同書を読んだときにピンとこなかったのは,E. Dysonの名前がカタカナで表記されていた事が大きい.最初にリンクしたインタビュー記事は,web媒体ということもあって,Esther Dysonと書いてある.彼女の父はFreeman J. Dysonなのである.
F. Dysonの名前を挙げるときに,何をした人かを説明するのはちょっと難しい.数学と理論物理学で研究者としてのキャリアをスタートさせた.出世作は,Schwinger, Feynman, Tomonagaの量子電磁力学が,定式化は異なるが理論的に同等であることを示した仕事らしい.S. SchweberのQED and the men who made it : Dyson, Feynman, Schwinger, and Tomonaga. Princeton Univ. Pressという本が,Google Booksで拾い読みできる(リンクはGoogle Books).
しかし彼が有名なのは,科学技術におけるVisionaryとしてではないかと思う.十分進んだ科学技術を持った知的生命体は,住む惑星を照らす恒星をすっぽりと覆う殻を持っている,というDyson殻(またはDyson球)の概念などである.
F. Dysonのいくつかの著作,例えば自伝宇宙をかき乱すべきか〈上〉 (ちくま学芸文庫)
F. Dysonの視点は,科学と技術に基づき,その視野は極めて長い時間的スパンと,人類全体ににわたる.一方で梅田氏の視点は,やはり科学と技術に基づいてはいるが,視野はもっと人間的なスケールの時間的スパン,そしてほぼ同時代の人々に渡る.共通しているのは,それぞれが経てきた人生での経験に基づいて(あるいは経験がありながらも)選び取った,先に進もうとする気持ちと姿勢ではないかと思う.