2013年4月24日水曜日

面談

作文の宿題を提出し,強い風の中をよろよろと出勤.

午後は,助言教員との面談日(学期毎に1度ずつ設定されている.1年生は先週済んでいるので,今日は2,3年生)の為,居室で待機する.三々五々やってくる学生諸君に昨今の様子など伺う.

自分は彼らぐらいの時に,何を考えていたのか.思い出せない……のだが,実は断片的に記録を残していて,それを見てみると:1990年4月20日に,3年生になった私は体育の授業のクラス分けに出たり(体操トレーニング,めいめいマシントレーニングをするという不思議な授業だった),丸善で友人と会って立ち話をしたり,そのまま友人らとのゼミの打ち合わせに行ったり(浅枝,有馬「ベクトル場と電磁場」),解析の演習,専門外国語の授業などに出ている.

演習も外国語も,授業で使うプリントを配布して解散になっていて,のどかな時代であったことよ.そして夜は,打ち合わせをした友人らとのゼミをさっそく開催している.会場は自分の部屋,とあるので,一ノ矢の宿舎で開いたのだろう.

次に記録が残っているのは同年5月1日.遅い昼食を取った後,「そのまま帰省することを決心する」などとあり,実家に連絡も取らず上野から18時20分の新幹線に乗ったようだ.帰省の車中で,漱石の「明暗」を読んでいたとある.そういえば,そんなに面白いとは思わず,むしろ義務感のようなものの方が勝っていたことを覚えている.

そういう学生がいま面談に来たらなんと言うだろうか.まぁ楽しそうで良いですね,といったところだろうが,確かにそんなふうではあった.

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