昼食を挟んで,午後はB4ゼミ.青木先生のテキストで,類数
ウラムの螺旋については,結城浩さんの「数学ガールの秘密のノート/整数で遊ぼう」の2章でも触れられている.
(よく知られているのは,原点に
いろいろと派生する話があって面白いのだが,それはいずれ稿をあらためて.
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- 背景知識のある,興味のある分野について大量にインプット
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「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議(第1回) 配付資料」の中のプレゼンテーション資料(上記ページの資料4)がなかなかすごいと評判なので,遅ればせながら読んで見る.
国際的にトップレベルの一部(G型大学)を除き,国立大学(L型大学)は職業教育に特化すべしといった内容である.例えば,L型大学の法学部では,憲法や刑法ではなく,道路交通法,大型二種免許・大型特殊第二種免許の取得,を教えよ,と主張している(同プレゼンテーション7ページ).
このプレゼンテーションの内容を真に受ける必要はない,ということもできるが,日本の高等教育をこれからどうしていくか,という大きな問題に目を向けさせるきっかけにはなるかもしれない.
人口が,特に大学の学生となる年代の人口が漸減し,それに従って起きる諸々を考えれば,現状維持が不可能であることは自明である.
大学が,もう少し出たり入ったりがし易いものになれば,と思うことがある.大学に限らず,世の中で生きていくうえで,「このまま進んでいくのではなく,別の道を選ぶ」,という選択がしやすければ,最適化が進みやすいのでは,ということである.
午前中,来客対応.夕方からセミナーのために金沢へ.今日は
出歩くときに,emobile(最近Y!mobileにブランドが統合された)のWiFiルータを使っている.1時間で300円,1日で600円(税別)などのプリペイドのプランで,以前は月に数度程度の利用だったからそれでよかった.が,最近は月に5回も6回も使う月もあったりして,たいへん割高に感じる.安価なSIMとロックされていないWiFiルータの組み合わせなどを検討したい.
午前中,2年生向けの代数学Iの講義.ユークリッドの互除法や連分数など.
先週のこの授業でのことを,昼休みにつぶやいたら思わず大きな反響があった.まったく思いがけないことで,何がどうしてそうなったのか今でも分からない. このつぶやきであります.
デジカメやスマートフォンなど,昔はなかったものが学生にとって普通の道具になって,思いがけないようなことが教室で起きる,というのはこれからもあることでしょう.なので,個々の場合に応じて何が良くて何がダメ,というのは筋が悪いように思います.「基本的な考え方」(そういう紋切りが身近なところでもよく使われるのですが)として,まじめに勉強したい人の邪魔になることはしない,ということが挙げられると思います.シャッター音を響かせない,とかね.
原さんのblogで触れられていたので,太宰治の「女の決闘」を読む.Kindle版なら無料ですぐに手に入る.
実は太宰治は敬して遠ざけていて,「走れメロス」,「人間失格」,「斜陽」や「ヴィヨンの妻」などを子供の頃に読んで,それきりだった.
「女の決闘」は,森鴎外の翻訳短編を補作しながら,その補作の様子に解説を加える文章もあるという多重階層をもった作品である.読み流せば面白い作り物ということでおしまいだが,どの階層で誰がどの階層に言及しているのかを考えだすと,その作りこみ具合がたいへん精緻である.そしてまた,印象的なのは,一瞬にして移ろう感情の流れを高い解像度で鮮明に写しとる太宰の技法の冴えである.
未読の方には強くおすすめしたい.
今日は午後からB4ゼミがあった.メンバの一人が黒板を消す様子が,羽衣文具が公開する「黒板をキレイに拭くことが上手くできないんんだけど、コツなんてあるの?」と同じだった.「その消し方はどこで教わったのですか?」と尋ねると,高校の先生がそういう流儀だったとのこと.チョークの粉が粉受けに落ちるように,黒板消しを上から下に使うのである.言われてみれば当然のことでも,自分では気づかないことであった.先日twitterで教わったばかりだった.