2013年5月6日月曜日

自由

牧場で風に当たりすぎたせいか,風邪気味で不調だった.自宅でおとなしくしている.

外は,風が少し強いが,日射しが強い.さっそく気温が25℃を越えて夏日になった.当地は冬には積雪があり,初夏を迎える前に夏日があり,真夏には35℃も珍しくない.これからしばらく,梅雨入りまでが良い季候である.

居間でごろごろしながら考え事をしていると,間違いではないが意味がないことをしていたことに気がついたりする.仕事柄そういうことも珍しくないのである.


森村進,自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)読了.リバタリアニズムの要約を本書冒頭から引用すると

「諸個人の経済的自由と財産権も,精神的・政治的自由も,ともに最大限尊重する思想」(同書p. 14)

ということらしい.「 経済的自由」,「個人的自由」をそれぞれ軸にとって,重視・軽視により4つの類型を作ると,前者を重視し後者を軽視するのが「保守派」,前者を軽視し後者を重視するのが「リベラル」,どちらも軽視するのが「権威主義」もしくは「人民主義」,となる.本書では,この両方を最大限尊重する「リバタリアニズム」がどのようなもので,その主張するところに従うと世の中はどのようにあるべきか,を論じている.

お祭りは,それをしたい人たちが勝手にやれば良いんじゃないの?と独りごちた経験がある人は,同感を持って読むでしょう.私は大変面白く読みました.ある種の問題集という側面もあるので,ページ数の割に,読むのに時間がかかりました.blog "The Adventures of Dr.Hara"で紹介されていたのがきっかけでした.

関係があるというわけではなく連想したのは,アメリカの銃規制反対派がテレビインタビューに,「個人が連邦政府に立ち向かうには,銃は必須だ」と答えていたことです.


自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)
森村 進
講談社
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