2013年5月25日土曜日

連続する冪剰余の列

金,土と,木曜日の金沢でのセミナで聞いた話を数値的に追試していた.$p$ を $3$ で割って $1$ 余る素数としたときに,法 $p$ で $0$ でない元の代表系 $R = \{1,\dots, p-1\}$ の中に,$3$ 乗剰余(つまり,$a\in R$ で,$x^3 = a \pmod{p}$ となる $x\in R$ が存在するような $a$)の連続列がどのくらい存在するかを考えるのである.

例えば,$p = 1009$ とすると,$\{182, 183, \dots, 186\}$ の5つが連続した $3$ 乗剰余であり,これを,$3$ 乗剰余の長さ $5$ の連続列と言っている.同様に $\{823, \dots, 827 \}$ も5つの連続した $3$ 乗剰余である.長さが5の列はこの2つしかない.長さが6かそれより大きい列はない.長さが4のものは6つある(但し,長さは「丁度4」のものを考える.長さ5の列には長さ4の部分列が2つ含まれるが(つまり $\{182,\dots, 185\}$ と $\{183, \dots , 186\}$ これらは長さ4には含めない).

法 $p$ についての連続する $k$ 乗剰余についての考察はたくさんあり,指標和の評価に依るもの,自然数の彩色に関する van der Waerden の定理のように組合せ論の手法をとるもの($3$ 乗剰余で類別することは,自然数を $3$ 色に塗り分けることに相当し,連続する列というのは公差が $1$ の等差数列である),様々な先行研究があるようだ.

暑い一日だった.炎天下,側溝の泥を掻き出して麻袋(実際には化繊だが)に積めたり,汚水枡に薬液を流したりと少し家の周りのこともした.

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