2008年7月9日水曜日

月曜日の授業:自然と情報の数理・中世までの世界

ギリシャ・ローマ世界を後にした。中世までの世界各地の様子をざっと眺めて、各地の各時代でどんな数学が行われていたかを瞥見しようと思ったけど、さすがに荷が重かった。インド、イスラム、中国の10~11世紀ごろまでの歴史を超要約するので精一杯。

主だった数学については次回触れて、ルネッサンスにヨーロッパで数学が復興する話をしたい。
準備がますます大変な昨今です。包括的に一冊にまとまった本として、「カッツ 数学の歴史」が大変便利。

今回は、11世紀終盤から12世紀に活躍したとされる、オマル・ハイヤームの名前が出てくる。放物線と円の交点として三次方程式を解いたりしていて驚く(この方法で三次方程式を解くのは、歴史上何度が行われている。角の三等分も、コンパスと定規に方法を限らなければ出来るということも知られていた)。

ハイヤームの「ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)」は、中学生の頃にたまたま読んだ。私たちは皆、明日をも知れぬ身なのだから、せめては旨い酒を飲んで今夜は楽しく過ごしましょう、という、厭世的とも刹那的とも言えるが、大変印象深い四行詩集である。そういうものを読んで興じている中学生を見て、流石に親は心配していたようである。






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