アルキメデス以降のギリシャ数学をざっと概観する回.エラトステネスやアポロニウスはもちろんのこと,パッポスとかメネラウスとか,高校生の頃に聞いたような名前が出てくる.
世界史的にも,ローマが共和制から帝政に移り最大版図を誇る激動の時代であり,キリスト教が普及していく時期でもあり,大変興味深い.
プトレマイオスのアルマゲスト(コペルニクスの頃まで,天文学の典拠資料だった)とか,ディオファントスの「算術」(バシェのラテン語訳に,フェルマーが残した注釈が,いわゆるフェルマーの最終定理の発端だった)など,ヨーロッパの中世が射程に入ってくる印象である.
次回はイスラム圏,インドの数学をやるつもりだけど,ギリシャ・ローマ社会と違って予備知識がほとんどないので苦労しそうだ.
0 件のコメント:
コメントを投稿