2012年9月14日金曜日

冊子よさらば

朝一で私用があったほかは,静かな一日だった.しかしまだ残暑が厳しく,長時間屋外に居ようという感じではない.

粛々と調べ物・書き物.昨日になって,Mathematical Reviews(アメリカ数学会が刊行している,論文抄録誌)の紙の冊子が,今年いっぱいで廃刊,という話に気がついた.赤い表紙の電話帳のような大判の冊子で,かさばるし重いしで,オンライン版に一本化されるのだろう.

以前は,オンライン版は購読している機関内のネットワークからしか閲覧できなかった.購読申請の際に,IPアドレスを登録するのだった.少し前から,購読している機関のネットワーク内から,一度特定の頁を閲覧すると,90日間,機関のネットワーク外からでもアクセスできるような仕組み,AMS Mobile accessが導入された.

学生の頃,Math Reviewsのデータを収録したCD-ROMが購入できるようになった.SilverPlatterという会社が売っていたのだと記憶する.所属していた大学でも買ってくれていた.専用の端末に座り,CDを検索し,結果をテキストファイルとしてフロッピーに(!)保存しては悦に入っていた.

保存したデータの書式がまた不揃いだったのだが,それをLaTeXで処理できるようにPerlで整形していたのも懐かしい思い出である.

そんなことしているより,その論文を読めば?というのは,当時も言われたような気がするが,今なら自分でもそう言いたい.

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