2012年7月27日金曜日

いろんなかんがえ

今日も今日とて35℃越えでした.

朝方,昨日の「トランジスタ技術」を読んでいると,
「GPLは別名「ソース公開義務の感染」とも呼ばれ,企業では敬遠されています.」(同誌59頁)
とか
「OpenNIはライセンスがGPLv3なので商用/非商用のどちらでも利用できますが,ソフトウェアのバイナリを第3者に公開するのであれば,そのソフトウェアを構成するすべてのソース・ファイルをGPLで公開する義務が発生します.マイクロソフトのKinect for Windows SDKにはそのような制約は存在しませんから,個人で利用するなら断然使いやすいと思います.」(同誌61頁,赤字も)
といった記述があり,いろいろな考えがあるのだなぁと改めて思った.トラ技に限らず,幾つかの技術系の雑誌は,想定されている読者が企業の技術者であり,よってオープンソース,フリーソフトといった考えに色々と留保がつく文章を読むことがおおい.文化の違いを感じるところである.

特に,「個人で利用するなら断然使いやすい」の部分は首をかしげてしまう.

OpenNIは,GPL/LGPLのダブルライセンスのようだ.OpenNIを使った(動的にリンクするプログラム)を第3者に公開するなら,LGPLを選択すればソース公開の義務は免れえると思うのだが,ちがうのだろうか.それに,個人で実験などに利用するだけで,第3者に公開しなければ,ソースを公開する義務など生じない.例えば,オープンソースで行こう!: 第2回 オープンソースライセンス事情を俯瞰する」参照.

月曜日に線形代数の期末試験なので,ぱらぱらと受講者が質問に訪れる.実は問題作りに呻吟しており(計算問題が出しづらいので),いっそのこと,勉強してきたことを自由に書いて下さい,のような出題をしてしまおうかとも思うのだが,採点が大変そうだ…….

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