2012年7月30日月曜日

青い空

午前中に線形代数学の期末試験.

机の間をうろうろとしながら,答案を眺めているとどうも雲行きが怪しい.途中でいくつか補足・ヒントをだし,板書する.

午後はM1ゼミ.途中,雷鳴がとどろき夕立のような雨が降った(何かの比喩ではなく,自然現象として).休憩時間に表に出てみると,雨はもう上がって青空だったが,息が詰まるような湿気であった.

ふとしたことで,レイリー盤について調べた.直径数センチのきわめて薄い(雲母などの)円盤を,これまたきわめて細い(石英などの)糸でつるしたものである.何に使うのかというと,音の大きさを測るのに使う.音源に対して45°の角度で配置して音を発すると,空気の流れにより音源に正対する方向に回転するのだという.その角度の変位を測り,音の大きさの測定を行う.

レイリーというのは,レイリー卿として知られるJohn William Strutt, 3rdであり,なぜ空が青いのかを説明するレイリー散乱とか,線形代数でちらっと取り上げられることもある,エルミート作用素のレイリー商などに名を残す人.多彩かつ深い結果が多いように思った.

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