2012年11月23日金曜日

図書館の思い出

一日雨模様.

午後遅くなって,買い物その他の用足しに,一家で出かける.コーヒー豆を買い,図書館に行って子供らが本を借りるのを見守る.タッチパネル式の検索端末を操ったり,図書館員の方に所在を尋ねたりしている.荒天の祝日のせいか,図書館は混んでいた.

さらにスーパーに寄って買い出しだが,私は車中でうたた寝.帰宅後,図書館で借りてきたDVDを観ながら,おやつ.

自分が子供の頃も,よく市立図書館に行っていた.児童書の部屋と,一般向けの部屋とに別れていて,初めのうちは児童書部屋で脈絡なく借りていたが,やがて続き物を読むようになった.「赤毛のアン」シリーズ,「アルプスの少女ハイジ」シリーズの他,江戸川乱歩の二十面相もの,ルパンのリトールドものなど,どれも一通り読んだはずだ.が,ほとんど何も覚えていない.高学年になると,今度は一般向けの部屋に出入りしていたはずだが,何を読んだのだろうか…….

4年生か5年生の時に,井上ひさし,例えば「ブンとフン」や「ドン松五郎の生活」など,を何冊か読んだ(そういった本を薦めてくれた友人がいたのである).後者の挿絵を,小学校の図工の時間に描いた記憶がある.前者は小説の地の文の中に突如コーラスのような物が挿入され,舞台演劇のような印象があった.他に,星新一などのショートショートや,豊田有恒らのジュブナイルSFも濫読した.

中学生になって,ソフォクレスの「オイディプス王 (岩波文庫)」を読んで(ほとんど数学の証明と言って良いような,まったく無駄のない緊密な構成に)大いに感銘を受けたのだが,要所要所でコロス(合唱)が挿入されるのをみて,何とはなしに,「ブンとフン」を思い出したものである.

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