2元2次形式の理論を用いたLagrangeの証明を,Gaussが整理したもので,ガウス 整数論 (数学史叢書)
の§182に載っている.Cohen, A Course in Computational Algebraic Number Theory (Graduate Texts in Mathematics)
, Chap. 5, ならびに,ザギエ,数論入門―ゼータ関数と2次体
の2章も参照.
整係数2元2次形式とは,整数係数の2変数2次式の事で,, , とする.の判別式をと定義する.係数の最大公約数がのとき,は原始的という.また,が簡約2次形式とは,係数が次の条件を満たす時を言うこととする:
更に,一方の等号のみが成立する際はとする.
整数を成分とする次の行列で行列式がのものの全体をと書く.
ふたつの整係数2元2次形式, が同値とは,
の変数変換でとなることとする.
同値な2次形式の判別式は等しい(ことが計算で確認できる)ので,
指定された判別式を持つ原始的整係数2元2次形式を,この同値関係で類別して考えることが出来る.
以下ではかつなる2次形式のみ考える.このときには,上の同値類のそれぞれに,ただ一つ簡約2次形式が存在することが分かる.
さて,整数が2次形式で表されるとは,ある整数が存在して,
となることとする.がを表現するなら,と同値な2次形式もを表現
することに注意する.
我々が考えていた問題は,素数が,判別式の原始的2次
形式で表される,ということである.さて
より,がで割り切れるような整数が存在するのだった.すると,
は,やはり判別式の原始的2次形式である.しかも,
と,はを表現する.
さて,Lagrangeにより,判別式の2次形式はいずれも同値である事が示されている!
したがって,もを表現する.
(現代風に言えば,虚2次体の類数はなので,
式の2次形式はと同値になり,よってと表される,と言う
ことである.)
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