2012年4月24日火曜日

Jacobsthal和(2):mod 4で1の素数は2平方数の和

昨日の,Jacobsthal和を使った2平方数和定理の証明をもう一つ,こちらはJacobsthalの学位論文の記述に近いものである.pを奇素数,Apで割り切れない整数とする: ϕ(A)=xFp(x3+Axp)={0,p3(mod4),±2a,p1(mod4),(Ap)=1,±4b,p1(mod4),(Ap)=1, ここでa,bp=a2+(2b)2で定まる整数.

証明だが,p3(mod4)ならϕ(A)=0は昨日示したとおりである.以下p1(mod4)とする.このときϕ(A)は偶数になる(xxでsummandが等しいから).

さて,r0(modp)として,ϕ(A)xrxに置き換えると,ϕ(r2A)=(r/p)ϕ(A)が分かる.よって,Aの,Fp×/Fp×2での類に応じて,ϕ(A)の値を±2αA4乗剰余なら正,そうでないなら負号), ±2βAの指数が4で割って1なら正,4で割って3なら負号)と置くことが出来る).

次の和を考える: AFpϕ(A)2 これは前段の考察からまず, AFpϕ(A)2=4(p1)(α2+β2). 一方,ϕ(A)の定義を代入して展開すると AFpϕ(A)2=x,yFp(xyp)AFp((x2+A)(y2+A)p)=x,yFp(xyp)(1+pδx2,y2)=4p(p1). よって p=α2+β2. また,αが奇数で,βが偶数であることも比較的容易に分かり,主張が従う.

詳細は,昨日もリンクしたJacobsthalの学位論文(1906年)の13頁付近か,D. Zagier, Elliptic Modular Forms and Their Appliation, in The 1-2-3 of Modular Forms: Lectures at a Summer School in Nordfjordeid, Norway (Universitext)の命題29を見て頂きたい.

Jacobsthal和は定義から明らかに,y2=x3+Axで定義される,Fp上の楕円曲線のFp有理点の個数と関係している.そのあたりにもいずれ触れたい.

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