2012年4月21日土曜日

Jacobi和の応用:mod 4で1の素数は2平方数の和

昨日導入したJacobi和を使うと,1で割って4余る素数pp=a2+b2, aは奇数,と書いたとき, 2a(1)m(2mm)(modp),m:=p14, となることを示すことが出来る.

まず上の記号でπ=a+b1とし,指標χ=χπχπ(α)=α(p1)/4(modπ), αZ[1], で定まるものとする.またJ(r,s)=J(χr,χs)とする.このときJacobi和の定義と基本的な性質から次がなり立つことが分かる. J(3,2)=χ(1)J(3,3)=χ(1)J(1,1)=π. 一方, J(3,2)t=0p1t3m(1t)2mt=0p1j=0m(1)j(2mj)t2mj=j=0m(1)j(2mj)t=0p1t5mj(modπ). 最後のtについての和は,よく知られているようにj=mの時だけ消えずその値 は1(modp)である.よって J(3,2)(1)m(2mm)(modπ). まとめると, 2a=π+ππ=J(3,2)(1)m(2mm)(modπ). これはπを法とする合同式だが,両辺が有理整数だからpを法として成立する.

例えばp=13とするとm=3であり, (1)3(63)=654321=206(mod13). すると,6/2=3は確かに,32+22=13を与える.

昨日のIreland-Rosen, A Classical Introduction to Modern Number Theory (Graduate Texts in Mathematics)に並んで,F. Lemmermeyer, Reciprocity Laws: From Euler to Eisenstein (Springer Monographs in Mathematics)の6.2節を参考にした.特に上の結果は,同書の系6.6である.

素数p1(mod4)が与えられたときp=a2+b2を具体的に求める,と言う問題については,来週からご紹介していこうと思う.

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