2012年4月27日金曜日

Jacobsthal和(4)...合同ゼータ函数:mod 4で1の素数は2平方数の和

2012年4月25日水曜日の「Jacobsthal和(3):mod 4で1の素数は2平方数の和」の記号を使って,有限体上の楕円曲線の,有限体の拡大体での有理点の個数を勘定する: #E(Fqn)=deg(1φn)=det(Iφn)=1αnβn+qn. (detと書いているのは進Tate加群上の線形変換として.また冪の計算は,Jordan標準形(三角行列)に移って計算すれば良い).

さて,有限体Fq上定義された代数曲線Cの合同ゼータ函数Z(C/Fq;T)の話の定義を思い出す: Z(C/Fq;T)=exp(n=1#C(Fqn)nTn), 但し,Fqnqn元体.これを有限体上の楕円曲線に適用して上の計算結果を使うと, Z(E/Fq;T)=1aT+qT2(1T)(1qT),a=α+β. また|α|=|β|=qも分かっている.この結果から,函数等式Z(E/Fq;1/qT)=Z(E/Fq;T)も分かる.するとζ(E/Fq;s):=Z(E/Fq;qs)とおくと ζ(E/Fq;1s)=ζ(E/Fq;s) という函数等式がえられる.また,|α|=|β|=q1/2が曲線の合同ゼータ函数のRiemann予想の最初に示された場合であった.

つまり,Jacobsthal和は,E:y2=x3+Dxの時の,合同ゼータ函数の分子に表れるaを与えている.

以上の準備のもとで,次はHasse-Weil L函数とmodularity予想(志村・谷山予想)のお話をしたい.参考文献は前回同様,J. Silverman, The Arithmetic of Elliptic Curves (Graduate Texts in Mahtematics)のV章.

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