昨日まで述べてきたvan der Waerdenの定理を含む,より一般的な次の予想(現在では証明されている)がある:
「Erdős-Turan予想(On some sequences of integers, Journal of the London Mathematical Society 11 (4): 261-264)」
任意の正整数と正の実数 に対して,正整数 が存在して,もし なら, の任意の部 分集合 で, を満たすものは, 項からなる等差数列を 含む.
この主張からvan der Waerdenの定理を導くには,
Szemerédiの定理は,K. F. Rothによる
H. Furstenbergが1977年にエルゴート理論を用いる証明を発表した(それは先日の記事に挙げたM. Einsiedler and T. Ward, Ergodic Theory: With a View Towards Number Theory (Graduate Texts in Mathematics)に解説されている).
更にT. Gowersが2001年に,実調和解析に基づく証明を与えた.A new proof of Szemerédi's theorem, GEOMETRIC AND FUNCTIONAL ANALYSIS
Volume 11, Number 3, 465-588. Gowersによる証明は
さて,以上の話とは少し毛色が変わるのだが,素数の分布の問題で,関連する重要な話題がある.Ben GreenとTelence Taoは2008年に,素数全体の集合上におけるSzemerédiの定理,と言うべきものを証明した(The primes contain
arbitrarily long arithmetic progressions, Volume 167 (2008), Issue 2, arXiv:math/0404188v6 のTheorem 1.2).すなわち
「を素数の集合で ここで は 以下の素数の個数,を満たすものとする.このとき は任 意の に対して,長さ の等差数列を無数に含む. 」
よって特に,論文のタイトルにもなっている,「素数全体の集合の中に,任意の長さの等差数列が存在する」ことも言える.
このGreenとTaoの論文については,小木曽啓示氏による,「混沌の中の秩序---素数列をめぐって」という素晴らしい解説があるので,そちらを是非ご覧頂きたい.
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