2012年4月20日金曜日

Gauss和とJacobi和:mod 4で1の素数は2平方数の和

今日はGauss和とJacobi和を使った証明をご紹介します.

まず指標.pを素数として,p元体Fpの乗法群Fp×から複素数の乗法群C×への凖同型χ:Fp×C×を法pの指標という.値は, 原始的とは限らない1p1乗根になる.例えばι:Fp×t1{1}は自明な指標, また法pの原始根gexp(2π1/(p1))に対応させる写像から,位数がp1の指標が定まる.法pの指標たちは値の積で群になり,これはFp×と同型になる.

pの指標χaFpに対して ga(χ):=tFpχ(t)ζt,ζ=exp(2π1p) とおいて,これをχのGauss和という.簡単な計算で,a0,χιならga(χ)=χ(a1)g1(χ)が分かる.以下g1(χ)を単にg(χ)と書くことにする.重要な結果として,Gauss和の複素数としての絶対値を求めることができる: |g(χ)|=p,(χι).

次にJacobi和を導入する.χ, λを法pの指標として J(χ,λ):=a+b=1χ(a)λ(b), をJacobi和という.Gauss和との関係はχλιなら J(χ,λ)=g(χ)g(λ)g(χλ). すると,この二つから,Jacobi和の複素数としての絶対値が計算できる. (*)|J(χ,λ)|=p.

さて,素数p1(mod4)についてχを法pの位数4の指標とする(指標群が位数p1の巡回群だから,位数4の元が存在する.この指標は,aFp4乗であるときに1になる,4乗剰余記号である).するとχの値は{±1,±1}である.よってJ(χ,χ)の値はGauss整数環Z[1]の元.また,χ2ιなので,上の()式からただちに p=|J(χ,χ)|2=a2+b2,(a,bZ).

例えばp=5ならg=2に取れて,位数4の指標χg1に対応させるものである.χ(3)=1, χ(4)=1などからJacobi和を計算すると,J(χ,χ)=121となり,よって5=12+22である.

以上については,Ireland-Rosen, A Classical Introduction to Modern Number Theory (Graduate Texts in Mathematics)の8章をご覧頂きたい.

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