木曜日は各週で,北陸数論セミナ.今日は虚Abel体の相対類数の行列表示の話だった.話題のうちの一つが,S. Jakubec, On some new estimates for h−(Q(ζp)), Acta Arith. 137(1), 43-50だった.
奇素数pに対して, p分体の相対類数の行列表示として,大変興味深い式: det([(m+i)(m+j)p])1≤i,j≤m=h−(Q(ζp)),m=p−12 が与えられている.
これまでも,虚Abel体の相対類数の行列表示は様々に与えられているが(そして今日のスピーカはその第一人者でもあるのだが), このように簡潔(両辺に余分な因子がなく,行列に明らかな対称性がある)ものは寡聞にして知らない.
例えば,p=23とすると,右辺の行列は次のようになり,行列式は−3. 一方相対類数h−(Q(ζ23)=3である: (5566778899105667788991010667789910101111677899101011121277899101111121313789910111112131314889101111121314141589101011121314141516991011121314141516179101112131314151617181010111213141516171819). 固有多項式は x11−123x10+117x9+458x8−379x7−564x6+367x5+282x4−136x3−55x2+17x+3 となり,根(上の行列の固有値)は −1.349306837913897?,−0.8862492524610375?,−0.689774313572159?,−0.5392223128470134?,−0.1399998491597839?,0.4845860700514344?,0.5371995268302057?,0.784021918674077?,1.300136124407612?,1.488097499367649?,122.01051142662292? だが,こういったものを見てもあまりぴんとこない……(例はすべてSageで計算した).
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